戦略が描けない・打ち手が思いつかない人が読むべき本
中期計画を作っても現場が変わらない、会議で「うちの戦略は何か」に誰も答えられない人へ。良い戦略の条件から、絞り込み方、ビジネスモデルの分解、顧客起点の検証、発想の鍛え方までを順に学べる6冊を厳選紹介。
「戦略が描けない」のは経営の才能がないからではありません。行動の指針がない「願望の羅列」を戦略だと思い込んでいたり、あれもこれもと課題を絞り込めていなかったりするだけです。だからこそ、まず良い戦略の条件を知り、次に自社の課題を絞り込む原因整理を行い、ビジネスモデルの分解・顧客起点の検証という具体策を身につけ、最後に発想を鍛える習慣と次の備えで仕上げる——この順番で読むと、勘や前例踏襲に頼らない戦略が描けるようになります。
-
まず読む1冊(良い戦略の条件を知る)『良い戦略、悪い戦略』リチャード・P・ルメルト|あなたの「戦略」は、ただの願望かもしれない
戦略計画を作ったのに現場が何も変わらなかった理由を解き明かす一冊。自社の戦略計画書を音読し、行動の指針が一つもない「願望の羅列」になっていないか点検するという、戦略を診断する最初の物差しを示します。
-
次に読む(課題を絞り込む)『戦略の要諦』リチャード・P・ルメルト氏|目標を掲げることは、戦略ではない
立派な中期計画を作ったのに現場が何も変わらず、「うちの戦略は何か」に誰も答えられなかった悩みを扱う一冊。自社の課題を全部書き出し、重要度と取り組みやすさの二軸に置いて最初に着手する一点を丸で囲む手順を示します。
-
次に読む(ビジネスモデルを4つに分解する)『新しい経営学』三谷宏治|経営学を「6分野の寄せ集め」から「事業を回す順番」に組み直す
「誰に・何を・どう届けて・どう儲けるか」のどれかが企画のたびにふわっとする悩みに応える一冊。身近なカフェやアプリをターゲット・バリュー・ケイパビリティ・収益モデルの4つの箱に分解して練習する方法を教えます。
-
さらに深める(顧客起点で価値提案を確かめる)『ビジネスモデル・ジェネレーション』オスターワルダー&ピニュール|分厚い事業計画書を、1枚の絵に変える
新規事業の企画書を書き込むほど全体像がチームに伝わらない悩みを扱う一冊。最重要の顧客セグメントを1つ選び、その人の「痛み」と「得たいもの」を書き出して価値提案が本当に届いているか確かめる検証法を示します。
-
さらに深める(発想を鍛える)『戦略「脳」を鍛える』御立尚資|戦略論を学ぶほど、みんな同じ答えにたどり着く
戦略の本を読み込んでも会議で平凡な打ち手しか出せない悩みに応える一冊。読んだニュース1本を「これは先行者利得の例」のように戦略のコンセプトワードで言い換えてノートに書き留める、発想の筋トレを教えます。
-
発展(次の一手への備え)クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』──なぜ優良企業が「正しい経営判断」で破綻するのか?破壊的イノベーションを見極める3つの視点
主力顧客の要望に応え続けたのに、より安く小さい後発製品に市場を奪われる構造を扱う古典。カレンダーに毎月のローエンド市場ウォッチを繰り返し予定として登録し、自社を脅かす芽を定点観測する備えを示します。