「神経質な人」と「細かいところによく気がつく人」。
同じことを言ってます。でも、印象が全然違う。
はるゆきさんの『ものごとが好転する「伝え方」のすべて』には、こういう言い換えの技術がたくさん載っています。
「何を言うか」より「どう言うか」。
当たり前のことですが、ちゃんとできてる人は少ない。

ネガティブをポジティブに変換する
これ、地味だけど最強のテクニックだと思います。
否定的な言葉は、すべてポジティブに変換できる。
例えば。
- 「神経質な人」→「細かいところに、よく気がつく人」
- 「優柔不断」→「慎重に考えている」
- 「サーバールームに入ってはダメです」→「サーバールームに入るには、事前の許可が必須です」
同じことを言ってます。でも、印象が全然違う。
著者が言うには、物事には表と裏がある。どちらに光を当てるかで、ネガティブがポジティブに変わる。
これ、他人を評価するときに特に使えます。
「あいつは頑固だ」と言うと悪口になる。
「あいつは自分の信念を曲げない」と言うと褒め言葉になる。
断るときこそ「はい」から始める
これ、意外でした。
上司から仕事を頼まれた。でもキャパオーバー。
普通なら「いいえ、今それはできません」と言います。
でも、この本のやり方は違います。
まず「はい」と言う。その後で現状を伝える。
「はい。今、仕事量が多いので、優先順位を相談させてください」
これだけで印象が変わります。
なぜか。
「いいえ」から始めると、相手は「拒絶された」と感じます。壁ができる。
「はい」から始めると、相手は「協力的だな」と感じる。その後の交渉がスムーズになります。
自分の時間を守りつつ、信頼も守る。
「陽口」という技術
これ、初めて聞いた言葉でした。
陽口(ひなたぐち)= 本人がいない場所で、その人を褒めること。
陰口の反対です。
なんでこれが効くのか。
第三者を介して「〇〇さんがあなたのことを褒めてたよ」と聞くと、直接言われるより嬉しいから。
理由は「お世辞じゃなさそう」という信憑性。
本人がいないところで言ってた褒め言葉は、本気っぽい。
ただし、注意点があります。
「本人に伝わるように」という計算が見え透くと、逆効果。
普段から人の良いところを見つけて、自然に周りに話す習慣がないと使えません。
結論ファーストは「思いやり」
「結論から話せ」とよく言われます。
でも、なぜそれが大事なのか、ちゃんと説明されてる本は少ないです。
この本の説明がわかりやすかったです。
結論がわからないまま話を聞くのは、めちゃくちゃストレス。
例えば、こう言われたらどう思いますか。
「昨日、お客さまから連絡があって…。どうやらですね、先方で会議があって…方針が変わったようなんです」
聞いてる側は「で、結局何が言いたいの?」「キャンセル?まさか…」と不安になります。
結論を最初に言えば、聞き手は心の準備ができる。
「昨日、お客さまから連絡があって、納期を早めたいそうです」
これだけで、その後の話を冷静に聞けます。
結論ファーストは、相手への思いやり。
叱るときは「人格」じゃなく「事柄」を責める
これ、頭ではわかってても難しいです。
「君は報告が遅い」と言うと、人格攻撃になる。
「報告が遅れると、判断に困るんだ」と言うと、事柄の指摘になる。
同じことを伝えてます。でも、相手の受け取り方が全然違う。
あと、「なぜ?」より「なに?」を使うのがコツらしいです。
「なぜできなかったの?」は相手を萎縮させます。
「何が課題でうまくいかなかったのかな?」は原因究明に焦点を移します。
読んでから変わったこと
「ネガポジ変換」を意識するようになりました。
誰かを評価するとき、まず頭に浮かんだ言葉がネガティブだったら、ポジティブに言い換えてから口に出す。
これだけで、人間関係の摩擦が減った気がします。
あと、「はい」から始める癖がつきました。
断るときも、まず「はい」。それから交渉。
こんな人に読んでほしい
- 「そんなつもりで言ったわけじゃないのに」と誤解されることが多い人
- 言いにくいことを言うのが苦手な人
- 部下の叱り方がわからない人
- コミュニケーションの基本を復習したい人
「何を言うか」より「どう言うか」。
同じ内容でも、伝え方で結果が変わります。
そして、いい伝え方は「相手への思いやり」から始まる。
シンプルですが、忘れがちなことです。
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