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『複利で伸びる仕事術』宮脇啓輔|年間50冊読んでも何も変わらなかった理由

生産性・時間術・習慣

「Web広告スキルを身につけよう」 「プログラミングを勉強しよう」 「動画編集で副業しよう」

そう思って勉強してきた。成果も出した。

なのに、キャリアが伸びている実感がない。

宮脇啓輔さんの『複利で伸びる仕事術』を読んで、その理由がわかりました。

スキルには「単利」と「複利」がある。

私が身につけてきたのは、全部「単利」だった。


著者の衝撃的な体験

この本の冒頭、著者の話にびっくりしました。

スタートアップのマーケティング責任者として成果を上げていた。数字も出していた。

なのに、突然こう言われた。

「営業に転向するか、辞めてもらうか、選んでください」

え?成果出してたのに?

理由はシンプル。事業の方向性が変わって、マーケティング部門がなくなった。

著者が持っていた「Web広告運用」というスキルは、事業方針が変わった瞬間、価値を失った。

これ、自分のことだと思いました。

今やっている仕事、来年もあるとは限らない。


「単利」と「複利」の違い

著者はスキルを2種類に分けています。

「成果を出すスキル」と「成長するためのスキル」。

「成果を出すスキル」は、Web広告運用、プログラミング、動画編集。

具体的で、すぐに成果が出る。職務経歴書にも書ける。

でも、これは単利

10年やっても、そのスキルだけが伸びる。事業が変われば、ゼロになることもある。

一方、「成長するためのスキル」は、思考力、コミュニケーション力、人間関係構築力。

目に見えにくい。職務経歴書には書きづらい。

でも、これは複利

なぜか。

思考力が上がると、プログラミングの習得が早くなる。コミュニケーション力が上がると、営業もマネジメントもうまくいく。

一つのスキルが、他のすべてのスキルの習得を加速させる

10年後、その差は圧倒的になる。


「頭の回転が速い人」の正体

この本で一番衝撃だったのは、「地頭」の話です。

「あの人、頭の回転が速いよね」

そういう人、いますよね。何を聞いても、すぐに的確な答えが返ってくる。

これ、才能だと思ってました。

違うんです。

「累積思考量」の差。

頭の回転が速く見える人は、そのテーマについて、すでに何十回も考えている。

だから、すぐに答えが出せる。

逆に言えば、考えたことがないテーマには、誰だって答えられない。

天才もいない。ただ、考えた回数の差があるだけ

これ知ったとき、ちょっと希望が湧きました。

才能じゃないなら、今からでも追いつける。


「結論から話せ」の本当の意味

ビジネス書でよく見る「結論から話せ」。

知ってはいた。でも、なぜそうすべきか、ちゃんとわかっていなかった。

この本の説明が、一番腹落ちしました。

相手の脳のリソースを節約するため。

上司は忙しい。頭の中で100個のことを同時に考えている。

そこに「昨日の件なんですけど、〇〇さんから連絡があって、それで△△という状況で…」と話し始める。

上司の脳は、「で、何が言いたいの?」と考え続けることになる。

これが、思考コスト。

「結論から言うと、〇〇です」と始めれば、上司は安心して聞ける。

結論ファーストは、マナーじゃない。組織の生産性を上げる行為なんです。


「暇そうな顔」をしろ

面白いアドバイスがありました。

「暇そうな顔をしろ」

え?忙しく頑張ってる姿を見せるべきじゃないの?

違うんです。

常に忙殺されている人には、周りも新しい仕事を頼みにくい。重要な相談も持ちかけにくい。

結果、機会損失が起きる。

チャンスは、余裕がある人のところに来る。

忙しくても、精神的な余裕があるように見せる。それがセルフマネジメント。

正直、これは意識したことなかったです。


「やりたくないこと」に手を挙げろ

もう一つ、逆説的なアドバイス。

飲み会の幹事、議事録、雑務。みんなが避けることに手を挙げろ。

なぜか。

みんなが避けるから、やるだけで目立てる。

そして、期待以上にやれば、信頼が積み上がる。

信頼が積み上がると、大きな仕事が任される。

雑務は「タスク」じゃない。信頼を積み上げる機会

著者は「オポチュニティ」と呼んでいます。

この視点、持っているだけで、仕事への向き合い方が変わります。


こんな人に読んでほしい

この本が教えてくれるのは、「何を学ぶか」ではなく、「どんなスキルを優先すべきか」という戦略です。

単利のスキルを積み上げても、10年後に差はつかない。

複利のスキルを積み上げれば、10年後に圧倒的な差がつく。

今日何に時間を使うか。

その選択が、10年後の自分を作る。


合わせて読みたい

『ゼロ秒思考』赤羽雄二 「累積思考量」を効率的に積み上げたい人に。A4メモ書きで思考の瞬発力を鍛える方法が学べます。

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